初めての上海生活で日本人が驚く10のこと

1、物価が高い

 日本人にとって、中国は長年物価が安い国だと認識されてきました。が、2014年以降進んだ円安により、今は円換算したときの物の値段や上海人の月収が大幅に上がっています。富裕層が増え、「日本人はお金持ちだ」と考える上海人はほぼいなくなり、「日本は物価が安くていいな〜」なんて言ってくる人ばかりになっています。また、安いものと高いものの差が大きいことにも驚かされるはず。生活用品、ナビはなるべく日本で買うようにしています。

2、犬がお利口

 上海の街角では、リードを付けずに飼い主の近くを歩く犬、リード無しで店番をする犬をよく見かけます。飼い主が呼んだらすぐにそちらへ駆けつける、テラス席のあるカフェでおとなしくご主人のティータイムに付き添うなども普通の光景。日本で犬を飼っている方なら、「なんであんなにお利口なんだろう」とびっくりしてしまうはず。小さい頃にピシッとしつけ、毎日のように話しかけ、犬との時間を日々長く取るのがコツだそう。上海人の犬好きはみんな、「犬は言葉がわかる」と言い切ります。

3、バイクのエンジン音がない

 上海の市街地は、基本的にバイクの進入が禁止されています。そのため、街角で見かけるスクーターやバイクはすべて電動のもの。エンジン音がせず、スーッと走ってくるので気づかずに衝突しそうになったという話もよく聞きます。車は左ハンドルで右側通行。これも日本人的に違和感を感じます。また、車の後部座席に乗り込むとき、左のドアから乗ると「日本人らしさ」をアピールすることができます。※車道側なので、駐車場などに停まっている車でお試し下さい。

4、春と秋が短い

 日本と同じように四季がある上海ですが、冬は日本より寒く感じ、夏はものすごく暑いのが特徴です。春は、「コートはもう不要かな」と思うと急に汗ばむ気候になり、秋の気配を感じ始めるとすぐ暖房が必要な寒さに。何年か暮らしていると、薄手のコートの出番が少なく、夏のサンダルと冬のブーツの消耗が激しいことに気づきます。また、春と秋は市内全域に植えられているプラタナスの花粉(綿毛?)でくしゃみや咳が続く時期があります(体質によります)。

5、女性がバリバリ働いている

 レストランやホテルのマネージャー、医師、運転手、カメラマンなど、ナビが普段接する職業の人たちは半数以上が女性です。会社経営者も多いかも。「上司が女性」というパターンもとても多いです。上海人女性は子どもを産んでもすぐに社会復帰しますし、夫婦は共働きが基本のよう。結婚しても子どもが生まれても、女性同士は「ママ友」ではなくOL同士の友達のままでいられる感じ。一方、日本と逆なのは女性美容師の割合が少ないこと。割合にして男性のほうが数倍多いそうです。

6、お湯が出てくる

 上海の飲食店で「水」を頼むとお湯(白湯)が出てくることがあります(たまに常温のレモン水)。日本人経営のお店でも、冷たいお水を出してくれるお店はなぜか少ないです。会社訪問や取材などでオフィスの応接間に通されたときもお湯(たまにお茶)、友人宅に招かれたときもお湯(たまにお茶)が出てきます。よく、「上海人は烏龍茶よりも緑茶のほうをよく飲む」と聞きますが、緑茶よりもお湯を飲むことのほうが断然多いのではないでしょうか。

7、小学生が英語ペラペラ

 2014年、国際学習到達度調査(PISA)が65ヵ国で行なわれ、日本、韓国、シンガポールなどの子どもを抜いて上海が1位になったというニュースがありました。ナビも、知り合った小学生が英語ペラペラだったり、「家ではいつも4時間は勉強してる(小学校6年生談)」という回答が普通だったりすることに衝撃を受けたことが。数学と語学にものすごい力を入れている上海の小学校。旅先で小学生に出会ったらぜひ交流を。カルチャーショックを受けます。

8、大家さんが寛大

 上海で何回か引越しをしているナビですが、初めての方ならアパートやマンションは家電や家具込みの家賃であることに驚きます。備えつけの家電が壊れたら、大家さんが新しいものを購入してくれます。また、猫を飼っているナビ。毎回一応「猫がいるんですけど……」と大家さんに申告するのですが、「それより日本のどこ出身?」などと返され、猫の話は「いちばんどうでもいい話。いてもいなくてもいいやつ」として処理されます。ペット禁止が条件の物件が非常に少ないと思います。

9、デリバリーが便利

 中国ビジネスや経済に関するニュースには、連日「支付宝(アリペイ)」「淘宝(タオバオ)」などのネットショップ用語が出てきます。ネットで買ったものは早ければ翌日に自宅や会社に届けてくれますし、上海市内のさまざまなジャンルの飲食店、スーパーがデリバリーOK。飲み物、お米、トイレットペーパーなど、持ち帰るのが大変なものはナビもデリバリーを利用しています。航空券、コンサートなどのイベントチケットも、ネットで買ってバイク便で届けてもらうのが一般的です。

10、現金や財布はもういらない

 ますは上海で銀行口座を作ると銀聯のキャッシュカードが手に入ります。キャッシュカードでありながらデビットカードでもあるこのカード。中国国内での普段の食事や買い物で使えるのはもちろん、日本国内の大手スーパー、家電量販店、ドラッグストア、デパートなどでもお買い物可能(消費税分がOFFになるお店も!)。上海で働いていて給与が人民元で振り込まれるという方は、日本のセブン銀行のATMなどで日本円を引き出せます。上海で暮らすなら必須のカードなのです。

 

 そして、携帯のweichatと支付宝と関連したら、財布や現金を持たなくてもいいです。上海で買い物、レストラン、スーパー、バス、地下鉄、タクシー、病院、駐車場などのところ、携帯のwechatや支付宝で支払う可能です。携帯一台で生活できるように日本より便利です。

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