2016年3月青天の霹靂で上海勤務を命じられ4月赴任。上海に来たときは「1から10まで」を中国語で言うこともできない状態でした。
最初の3か月は上海での仕事と生活に慣れるのが精一杯、しかもうちの会社は「幸か不幸か」日本語がペラペラな中国人社員が多く仕事上で中国語を使うことはほとんどありません。それでも3か月くらいたったとき「このまま日本語だけでやっていっては世界が狭くなってしまう」という危機感と、「少しでも覚えたての中国で話しかけたときのみんなの笑顔をもっと見たい」という気持ちから思い切って「中国を習ってみよう」と決めました。
漢院淮海校を選んだ理由は会社の同僚からの紹介なのですが、入学して「漢院を選んでよかった理由」は三つあります。
一つめは「講師のすばらしさ」です。私は「個人レッスン」を受講していますが、初日から四声や発音は難しく「なかなか中国語は手ごわいなぁ」と思いました。これを克服するには練習しか方法はないのですが、毎回変わる講師の方々に優しく根気強く励ましてもらいながら何度も何度も繰り返しマネをすることで少しずつ上達できるようになりました。今でも文法や発音を間違えてばかりですが、そんなときは丁寧にノートに正しい文やピンインを書いてくれて授業の後に渡してくれます。私の場合はそれを授業の後に「単語帳」に書き写して時間のある時に見直して「できるだけ次の授業で使ってみる」ように心がけています。
二つめは「テキストのすばらしさ」です。私は国内出張の飛行機の中で予習復習をすることが多いですが、しばしば隣の中国人が漢院のテキストを興味深く覗き込んで話しかけてきます。またいつも夕食を食べに行くお店の店員がよく会話の練習相手になってくれたりしています。章ごとにある練習問題もよくできていて難しいですがスキルアップには欠かせません。
三つめは「授業と生活の垣根が低い」ということです。テキストをベースとした授業ではありますが、趣味や週末の予定、最近行ってみて良かったお店についてなど普段友人と会話するように実際のことを話す機会が多いので、「復習」として授業で習った表現をそのまま会社の同僚との会話に使えたりします。また漢院では授業以外でも旅行(私は西安旅行に参加)や催事(これによって中国の文化・習慣を覚えられます)などがあり、「授業」というより「サロン」のような雰囲気で楽しみながら中国語力をアップすることできます。
正直上海での生活が一年経っても私の中国語のレベルはまだまだですが、それでも最近ようやく知らないバーや按摩にひとりで入って店員と会話したり、買い物でちょっと値切ってみたりするようになりました。またなにより中国語で話しが通じたときのみんなの笑顔が嬉しいです。これからも漢院含めて、日本では体験できない上海での生活をより深く楽しみたいと思っています。
新日鉄住金軟件(上海)有限公司
董事総経理五味隆