近年中国人が海外で「爆買い」していると同時に、中国の商品も海外に進出し、人々の生活に溶け込むようになっている。以前は注目されることがなかった中国の商品は現在、静かに、そして急速に海外市場に進出し、海外で「中国旋風」を巻き起こしている。
中国ブランド・飛躍のスポーツシューズを履いて映画に登場したハリウッドスターのオーランド・ブルーム。
中国の靴メーカー・回力(WARRIOR)の靴というと、中国人は「ダサい」、「ゴム靴」などを思い浮かべるかもしれない。その昔20-30元(約300-450円)で売られていた「みにくいあひるの子」が、欧米では50ユーロ(約5650円)で販売される「白鳥」に変身し、高級ブランド扱いを受けているのだ。
靴だけでなく、中国製の安価なスキンケア商品も海外で人気となっている。わずか20元の大宝のSODクリームは、ほとんどの中国人家庭における必須アイテムでありながら、決して重用されてはいない。中国では、スキンケアを重視している人、特に女性の場合、欧米の有名ブランドや日本、韓国の商品を好み、「大宝」の商品はせいぜいハンドクリームとして使う程度。「スキンケア」という重大な任務を任せられる存在ではない。しかし、中国に来る一部の外国人は、安価な「大宝」をたくさん買って帰る。
「国の贈り物」に使われた「百雀羚」の商品も、外国人に大人気となり、「大宝」と並び、海外ブランドのスキンケア商品を圧倒している。このほかにも、中国での知名度は大して高くない皇后(Queens)ブランドの片仔廣真珠クリームは、日本や韓国などのアジア太平洋地域で非常によく売れている。中国国内ではその値段わずか30元だが、欧洲へ行くと60ユーロ(約6800円)で販売されている。
米アトランタ郊外のあるスーパーで販売されている「老干妈」
外国人に人気の中国の商品というと「老干妈」を忘れることはできない。SNSのフェイスブック上では、サイモン・ストールというアカウント名で「老干妈愛好家」のページが立ち上げられている。
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