皆様、お元気にご活躍のことと思います。
上海は12日(日)に台風がほぼ去り、 昨日からいきなり猛暑でいつもの真夏が来た感じです。
この十日ほどはここぞとばかりに金融ゲームが跋扈し、日本になじみの薄いギリシャや中国(?)の話題が
メディアの報じることでかなりにぎわいました。しかし、トンチンカンな報道ばかりで、
すぐにそのカラクリがバレテしまうので笑ってしまいましたが。ルーマー(噂話)や煽り記事ばかりで
だれがこの責任を取るのか、と息巻いてもあとの祭り。感じ悪いよね。
大手メディアも過去20年におよぶ不況で駐在員を減少させ、それでなくても情報の量、質に齟齬をきたしている
ので、そういったもの(他人の分析など)に頼らざるを得ないのが現状でしょう。
そして欧州をしっかりと多面的、多層的に分析する記者や専門家が居ない、米国しかり、中国しかり、アジアしかり、下手したら日本しかりかも、ということが相当な危機感も覚えました。
昔、東大卒の元外務官僚(この方は中東に駐在していたことがある方)をやっていた人と昔何回かお話をしたことがありますが、「うわさや謀略論には絶対耳を傾けません。必ず裏を取って日本にあげます」と言っていたが、いまのITがすべての状況下、いまも同じ考えかどうか聞いてみたいですね。まあ~、たぶん、そんな「うぶ」な方は官僚では生き残れないことは確かでしょう。米国経由の情報しか信じようとしない態度こそ「国益を損ないますよ」。
今回の「ギリシャ危機」やそれらに派生している問題は今後も当然続きますが、国とか国益とか国の統治とかは
何なのか、国民が託しているもの(国に分配機能をどこまで持たしているのか)など、改めて考えてしまいます。
しかし確実なことは、我々は明るい未来を信じてしっかりと生きていくしかない、ですよね。
中国情報をご査収ください。
中国語学校漢院顧問浅地安雄より
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